ワインブティック

産地：トロ Toro
特徴：トロとは「雄牛・闘牛」の意。
その名のとおり力強く、同じドゥエロ河流域にありながら、リオハやリベラ デル ドゥエロとはかなりタイプの違うワインを造りだします。

これはリベラ デル ドゥエロより海抜が低く、夏の気温がさらに高くなり、ブドウの成熟が早く進むためです。

テンプラニーリョ種も同地で長く栽培されるうちに、トロ独自の個性を身に付けて、「ティンタ デ トロ」と呼ばれるようになりました。

濃厚な色合い、凝縮した果実味とタンニン、控えめな酸味など、スペインでは個性の強い赤ワイン産地としてトロの名は知られていました。

しかし１９９０年代後半から、外部の著名な生産者などの投資が刺激になって、濃厚さはそのままに、しかし洗練された味わいの、高品質な赤ワインが熱い注目を集めるようになりました。

ボデガス トレサナス＜トロ＞
Bodegas Toresanas
♪雄牛のごとき挑戦者♪

サモラ県南東部の海抜700mに位置するトレサナス。

オーナーのリカルド サンツ氏は、この地域のD.Oの認定と土地の可能性を視野に入れ、ハビエル アラヤ、テルモ ロドリゲスといったそうそうたる醸造家と協力して、実験につぐ実験を重ねました。

その結果トロの魅力を最大限に引き出し、リオハやリベラ デル ドゥエロとは全く違う個性的な、それでいて洗練されたワインを造り出すことに成功しました。

粘土・砂岩・石灰岩の堆積物からなる土壌、夏と冬、昼と夜の寒暖の差が激しい気候そのままに、これまでこの土地でできるワインは暴れ牛のようにパワフルでした。

それを上手く飼いならして、とてもやわらかい味わいに仕上げる腕は、このボデガの高いポテンシャルを示すものとして注目を集めています。